今日は、食材にこだわる多くのアメリカ人が愛用している、食料品小売店のホールフーズを紹介します。何といっても食材が新鮮で、品質が高い。買い物していもすごく安心感があります。お値段は少々高めですが、何度も足を運びたくなるお店です。
アメリカに来られた際はぜひ、立ち寄って見てください。日本では見られないような食材もあり、店内を回るだけでもワクワクしますよ。
ホールフーズマーケットとは?
1980年に創業、本社はテキサス州のオースティンです。アメリカを中心に500店舗を運営(2019年時点)しており、プライベートブランドを始め自然食品、オーガニック・フード、ベジタリアン・フード、輸入食品、冷凍食品などを豊富に品揃えしています。
鮮魚、精肉コーナーもあり、きれいに品が並ばれていますよ。
2017年にアマゾンがホールフーズを、137億ドルで買収した時は、人々を驚かせましたね。一流には一流の企業つくというわけです。
誕生の歴史
1978年、John Mackey)とRene Lawsonが、家族から借りた資金$45,000で小さなベジタリアン自然食品店SaferWayをオープンしたのが始まりです。
ここに来るまですべてが、順風満帆だった訳ではありません、ビジネス開始して間もなく、食料品を彼らのアパートに保管していたことで、退去させられてしまいます。
そこで、二人は店内に住むと決めました。商業スぺースだったため、シャワーはなく、食器洗浄機にホースを取り付けて、シャワーの代わりにしました。私の知り合いでも、貧乏学生時代に同じことをしていた人がいます。
二年後、二人のお店は食料品小売店Clarksville Natural Groceryと合併しホールフーズマーケットをオープンしました。当時の自然食品店に比べお店の広さく980 m2従業員は19名でした。
しかし、1981年、オースティンにて過去70年間で最もひどい洪水が発生します。洪水により店内の在庫がだめになり、ほとんどの設備もダメージを受けてしまいます。
当時の損失はなんと$400,000。ホールフーズマーケットは保険に加入していなかったので、倒産危機だったかもしれません。ここで諦めなかったのが、一つのターニングポイントですね。
その時、顧客、隣人やスタッフがダメージ箇所を修理、清掃し助けた。債権者、ベンダーや投資家たちは復興を支援し、なんと28日後に無事に再オープンしました。
地元に愛されていたお店だということが分かります。外部からの多くのサポートがあって、始めてビジネスは成功するんですね。
その後、買収などを通し成長を続けていきました。
下記のグラフはホールフーズマーケットの売上トレンドです。($=110円で計算)西友の2倍以上の売上規模です。
気になる食品の品質
自社で作り上げた基準に適合している製品のみ扱っています。保存料、甘味料、色素、人口味、硬化脂肪など使わなず、最小限に加工された製品を基準にする徹底ぶりです。
自社ホームページにも許容できない食材がリストされています。
またFDA(アメリカ食品医薬局)が食べても安全としている、クローンやその家系から作られる肉や牛乳の販売は行わない旨を公表しています。また、生態系や環境にやさしい製品をアメリカ農務省傘下のUSDAオーガニック認証を多く取り扱います。
動物への残虐の懸念から、かごに詰められ飼育されたメス鶏のたまごやフォアグラは扱わない。”食””とは食べることだけを目的にすればいいと思っていた自分が恥ずかしい。
社会貢献
最終利益の5%を寄付する企業方針をもっているようです。会社の売上のみならず、会社が企画した様々なプロジェクトからも寄付金を集めています。
環境を配慮し、2008年にいち早く使い捨てプラスチックバッグの完全除去を約束しました。
アマゾンプライムメンバー
ホールフーズマーケットはアマゾンが買収しました。店内に行くと、アマゾンプライムのサインを見かけますが、あなたがアメリカのアマゾンプライムの会員であれば、対象製品は値引きとなります。2018年時点の年会費は$12.99(月会員費は$8.99)。
私のアマゾンプライムの会員ですが、アメリカ在住の日本人には必須アイテムです。
お手頃価格で会員になれ、高級食材をセール価格で買うことができます。
携帯のアプリにダウンロードすれば、簡単に使えますよ。30日無料お試し期間もあるようです。
他にも、もちろん様々な特典が受けれます。例えば、
- サイトからの買い物で当日~2日以内の無料配送。食料品の無料配送
- プライムビデオ(テレビやビデオ)の視聴、 さらに追加料金$4.99–$14.99/月でアメリカのケーブル番組HBO, SHOWTIME や STARZチャネルが視聴可能
- 2百万曲を超えるプライムミュージックや追加料金$7.99/月で更に多くの曲を楽しめます
あとがき
私がここで良く買う野菜パッケージ。365というホールフーズマーケットのプライベートブランドです。袋を開けて半分をお皿に盛り、一人で食べてます。ふと気づいたのが、この野菜にすぐに腐ります。袋を開けていないのに、3-4日もすれば黒ずんできます。これが冒頭にも書いた、保存料を最小限に抑えている意味なんだと実感。
いい食材にますます食欲がでてきました。一方、妻にはちゃんと腐る前に食べてね、と念を押されました。高いので(笑)