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【海外で働く】覚えておく最低限のこと

インターネットの普及で世界とのつながりが増え、国境を超えた人とのやり取りも多くなりました。

フェイスブック、ツイッターやYou tubeなどのソーシャルメディアを通して、ほば時間差なく相手の状況を知ることができます。

スカイプを使えば海外とのテレビ電話も無料でできます。

海外にいる同僚とフォーマルな会議をやる場合でも、これらツールを使用することで場所や日にちの調整の障壁が下がりました。

どんなに遠い場所にいる同僚でも、インターネットに接続さえできていれば、すぐにコンタクトをすることが可能です。

テクノロジーの発展により、ビジネスやプライベートでも、海外の人たちとの関わる機会がますます増加します。

そして、海外の人がどのような生活を送り、仕事に取り組んでいるのかが、より詳しく見えてきます。

プライベートの時間と仕事とのワークバランス、各国の習慣や部下や同僚への期待値の違いについても、日本との差異を目の当たりにします。

年齢とともに、友人関係だけではなく、海外の人とビジネス上の関係が増えてくると思います。

海外の同僚と生産的かつ建設的な関係を構築したり、会社の戦略を通してビジネスパートナーとなるためには、お互い文化、習慣の違いから生まれる違いを認識し、受け入れることが重要です。

私は10年以上、海外事業の担当しています。

アジアだけでなく、欧州、北米や南米の人たちと仕事をやってきました。そしてたくさん失敗しました(笑)

今回は、ビジネスで海外の人との関係構築のために必要な、小さな行動をお伝えします。

文化の違いを認識する

海外の同僚や顧客は、あなたと異なる考え方を持っています。そのため、業務でも課題に取り組む姿勢や働き方が異なります。

始めに彼らのとのコミュニケーションを通して、彼らの文化を学び、自国の文化と比べ、何が異なるのか、違いを認識することが重要です。

例えば、アメリカ人と働く場合、face to faceの会議などで、すごく協力的な言葉をかけてくれますが、 これは必ずしも本音ではなく、プロフェショナルとしてのマナーから発しているケースが多いです。

日本で言う、本音と建て前というやつです。

実際、会議の後、日本に帰りメールで連絡を取り合うと、返信がやたら遅く、言っていることと、やっていることの、ずいぶんなギャップを感じることがあります。

私がアメリカの現地企業で働き始めた頃、何かあったらいつでも、言ってください。サポートできることがあれば、手伝いますよと、人事部の社員がやたらと親切な言葉をかけてくれました。

当時、私はこれがプロとしてのマナー的な行為とは気づかず、逆に、”私のために何ができるんですか?”と聞いてしまったことがあります。

場が凍りついたのは、言うまでもありません(笑)。

アメリカ人の同僚やビジネスパートナーと仕事をするときは、相手の言っていることを鵜呑みにせずに、積極的に提案し、自分でコントロールできる状況を作り出しましょう。

相手が全く動いてくれないというのは、何らかの原因があるはずです。

ビジネス上の関係で行う依頼や提案に対して、日本では異なる場合も丁寧なメールで返信しますが、海外の場合、無視されることが大半です。

興味がないことには時間を使わないのです。

相手の国の言葉を話す

英語は海外の人と仕事をするために必要な最低限のスキルとなります。話せるようになることが、マストです。

英語のスキルで、仕事の能力さえ判断されてしまうので、継続して勉強するしかありません。日本は島国で英語を話す機会が少ないですが、これはもはや言い訳にはできません。

インターネットの普及でいくでも英語を使える環境を手に入れられるからです。

通訳を雇う人もいますが、言葉が全く通じない人と信頼関係が生まれるのか疑問です。

通訳なしで、海外の人とビジネスができるように、今から英語を勉強しましょう。

英語圏以外の国の人と仕事をする場合、現地の言葉、例えばスペイン語、中国語、タイ語などを少しでも覚えて、対面時、休憩や食事などで、2-3語使えると、関係を構築するネタになります。

難しい言葉は必要なく、おはよう、こんにちは、ありがとう、さようならなどで十分です。現地の言葉を使って、会話をすることが目的ではなく、相手の国に対して興味を示す手段として使用します。

私も幾度となく経験がありますが、日本語を片言でも話してもらえると、話題が広がり、相手への印象も変わります。

だれでも、自分が生まれて育った国に興味を示してもらうのは、うれしいものです。

海外でのあいさつ方法

日本のビジネスシーンでは初対面時、名刺交換が必須です。名刺を両手で持ち丁寧に手渡します。 会議室では上座や下座など決まりもあります。

顧客との食事では、出てきた料理に対して、顧客が先に手を付けるのを待っている場合もあります。決まりごとが多いですね。

挨拶するとき、アメリカではハンドシェイク、仲が良くなれば、ハグです。男同士でも刃具します。名刺は片手で渡します。 テーブルの上から軽く投げて渡す人もいます。

くちゃくちゃの名刺の人もいます。しまいには、持っていません(笑)

アメリカ人からすると、大切なのは名刺ではなく、その個人、その時間、商談内容なんです。

南米ではどうでしょうか。挨拶とき、右ほっぺをつけてキスの真似をして音だけだします。実際にキスをする必要はありません。男性同士は握手です。

私はこれを初めて見たとき、ハードル高いと思いました(笑)

欧州など国によっては、左右の頬に1回づつキスする場合もあります。これも、音を立てて真似をするだけでです。

これはできないと思った私は、簡単なハグで済ませました。相手も、その微妙な間を察してくれるので、問題ありません。

食事では、アジアでは大皿の料理を注文して、皆で取り分けるタイプが多いです。北米や欧州は前菜は取り分けて皆で食べますが、主食は自分で一品オーダーします。

顧客とか関係なく、料理がきたらそれぞれ食べ始めます。

食べたいときに、食べたいものを、食べるという感じですね。

主食を食べた後は、テーブルが一度きれいにされ、デザートメニューが出されます。日本人はここでギブアップ。下手すると、前菜だけでお腹がいっぱいになります。

アルコール入れるときは、絶対に酔っぱらわないようにしましょう。失礼にあたります。

中国人とお酒を飲むときは、杯を合わせて乾杯すると、そのまま一気に飲まなければいけないので、注意してください(笑)

あと、日本人はなにかしらお辞儀をしますが、私は海外で同僚や顧客に会う時は、あえてお辞儀はしないようにしています。

客観的にみると、すごく不自然なんですよね。

日本のように角度を意識してまで、お辞儀をする国は、個人的に見たことがありません。

ただ、好みもあるので、自分がやりたい方法で対応すればいいと思います。

異なるタイムゾーン

海外の同僚や顧客と電話会議を設定する時は、時間に注意してください。アジア圏であれば、数時間の時差のため、お互い勤務時間内に会議を行うことができます。

一方、北米、欧州などは、12時間以上時差があるため、注意が必要です。日本人の場合、残業を普通のこと考えるかもしれませんが、海外の人は仕事が残っていても残業はしない、定時きっかり帰宅する人が多いです。

夫婦共働きのため、学校から戻ってきた子供のケアで忙しいです。また、仕事のキャリア形成のため学習する、人脈構築のためネットワーキングに参加するなど、予定を入れている人がいます。

仕事を人生の中心とは考えておらず、家族やプライベートを優先する人が多いのです。

したがって、会議をやるときは、就業時間以外で会議依頼するときは、丁寧に相手側の状況を確認してください。欧米人は夜より朝の早い時間を好む傾向があると思います。

会議が決まれば、お互い忘れないようアウトルックを経由してスケジュールを送付します。

また、円滑に進行させるために、事前にアジェンダと話したいことをインプットするのが、双方にとって貴重な時間を無駄にしない、コツです。

英語を使うのでただでさえコミュニケーションのハードルが高いのに、電話会議だと雑音などで、声が聴きづらいことが多いです。

しっかり準備をして臨むことが重要です。

祝日や休暇のタイミングが異なる

欧州は夏に1‐2週間の休暇を取ります。アメリカでは11月の感謝祭に1週間の休みをとることが多いです。その間は、連絡も取れないことがあるので、要注意です。

携帯をもっているはずなのに、でません(笑)

ただし、それを責めることはできませんので、こちらで相手のスケジュールを十分把握し、急ぎな用があれば、事前に片づけときましょう。

日本はお正月はゆっくり休む傾向にありますが、北米、欧州では1月2日から働いています。

もちろん日本とは祝日も異なりますので、よく相手の国のカレンダーを確認する必要があります。

特に、重要な祝日の場合は、電話することも失礼にあたるので、注意が必要です。

日付の表し方

日付の表し方も国によって異なります。

例えば、スラッシュを使って2020年3月15日を表す場合、日本は2020/3/15、アメリカは3/15/2015、そしてヨーロッパは3/15/2020となります。

海外関連企業との書類や顧客との契約書で、サイン時に日付の記載も必要 なことがありますので、書き方を覚えていてください。基本的に、アメリカ式で表記すればいいと思います。

サインも、英語で記載できるように書き方を決めといてください。

海外出張

海外への出張時、手荷物は最小限に抑えましょう。数泊であれば、機内に持ち込めるサイズのスーツケースで出張に行くことをお薦めします。

日本と異なり、海外は荷物が紛失する確率が高く、また扱いも丁寧とは言えません。

現地で移動する場合、機内に持ち込めないスーツケースのサイズだと、預けなければなりません。

空港が混んでいてカウンターに預けるのに時間がかかったり、着陸後、荷物受け取り上のコンベアから荷物がでてくるのに、時間がかかることもあります。

スーツケースを機内に持ち込めることで、出張時の時間短縮にもつながり、快適に過ごせます。

アメリカ国内線で長時間移動が必要な場合は、機内で食べるスナックを自分で準備しといてください。東海岸から西海岸までの移動は6時間ほどかかります。

航空会社にもよりますが、機内食は有料ですし、無料のスナック類もおいしいとは言えません。

空港内では、ペットボトルの水も$3.5以上はしますので、支払い時に心の準備を(笑)
出張便利グッズをお忘れなく。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。