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【アメリカの老後生活】年金を考える

Retirement

そろそろ老後の年金のことが気になり始めました、わたくし42歳。

今は駐在員としてアメリカに住んでますが、そろそろ帰国命令がでるか分かりません。できる限り長くアメリカに住みたいですけど。これは自分でコントロールはできなさそうです。

一方、高額な医療費や物価を考えると老後の生活は間違いなく日本です。ただ、妻がアメリカ人なので、定期的にアメリカに帰国することになりそうです。

でないと、妻が納得しない。。。

老後は、飛行機代やホテル代など、お金が必要になります。たぶん、時間はたくさんあるので心配なし(笑)

国際結婚って難しい。。。

ただでさえ、年金下がり苦しい老後生活を送る人が増加して社会問題になっているのに、そんなお金どこから捻出しようか、悩んでました。

健康であれば、70歳までは働きたいと思っています。ただ、日本企業の場合、60歳以上の再雇用では、給与は大幅に減額されるので、ある程度自由な生活を
送るには、収入を得るための複数の手段が必要。若いうちから言えますが、本業の収入だけに頼っていてはお金の問題は解決しない。

ブログ、アフェリ、せどりやYou tubeなど副収入を得るための手段は増えてきていますが、本業をおろそかにすることはできなので、なかなか簡単ではないのも現実。年をとれば、体力的は落ちてくるし、人生も残り少なくなり、仕事よりプライベート優先での生活にシフトしていきたい。

働けているうちはいいけど、仕事を引退した後、収入がゼロになるのは怖いし、ストレスになりそう。株やETFを利用した資産運用はもちろん続けますが、もう一本、確実性が高い老後の収入源が欲しい。なにせ、老後は日本とアメリカを行き来するお金が必要となるので。。。。ハードル高。

そこで、たまたま耳にしたのが、アメリカの個人年金。60歳以降、分割で元本を超えて一生涯受け取り。日本では有期での分轄受け取りのものはたくさんありますが、無期は聞いたことがありません。アメリカのシステムすごい。少し調べた後に即加入しました。

他にも手段はいろいろあるかと思いますが、個人的にはこれが現在考えられるベストな手段の内の一本かなと思っています。

今日は、この決断に至るまでのお話しです。

日本の公的年金

ほとんどの人が正社員として働き始めたときに、厚生年金に加入するかと思います。私もそうです。アメリカに移住するために、退職し、日本の年金の支払いもストップ。

現地企業に勤務していた期間が3年ほどありますが。この間はアメリカの公的年金ソーシャルセキュリティ本に加入していました。

その後、日系企業に採用され、駐在員としてアメリカ勤務となり、日本の厚生年金に再度加入となりました。

なので、老後受け取れる公的年金は日本のもの主となります。年金を支払っていない時期があったり、アメリカの現地企業に勤務したりイレギュラーな私ですが、将来の年金の受給額は気になります。

そこで、日本の厚生年金の平均受給額を調べてみました。
厚生年金保険・国民年金事業の概況

平成29年度の65歳以上の平均年金月額は174,535円(約209万/年)とありました。そして、年々受給額が低くなっているという現実。

もちろん、受給の年齢を70歳に遅らせたり、サラリーマン時代の収入が多いとこの金額は増えます。逆に受給を早めたり、サラリーマン時代の収入が低かった場合は少なくなります。

また、同レベルの年収の配偶者がいれば世帯あたりの受給額は倍になりますし、配偶者が専業主婦/夫でも第三被保険者であれば、国民年金分が支給されます。(最大65,000円、約78万円/年⇒加入期間40年)。あくまでも平均の受給額です。

マイホームのローンや子供が巣立って教育費がかからないと考えても、この額だと贅沢はできないし、節約を続けないと厳しい。さらにこの受給額に対して、税金がかかります。

土地、建物があれば固定資産税、また住民税や車があれば自動車税。国民健康保険税と介護保険料などの社会保険料。受給額に対して10%強の税金がかかると想定しといた方いいです。

一生涯もらえるシステムは素晴らしいのですが、なにせ受給額が少ない。20年前の大学卒業後の初任給で暮らせと言われているようなものです。

ちなみに、家計調査によると2020年(令和2年)4~6月期平均消費支出(二人以上の世帯)は、1世帯当たり264,546円でした。
総務省統計局 家計調査報告 ―月・四半期・年―

老後の健康面

体調を崩すと悲観的になりがちですよね。特に高齢になると健康を維持することは、生活の一部になります。食に気を使い始めたり、運動したりと。

ただ、若いときの暴飲暴食や運動不足は、年を重ねるごとにツケが回ってくる気がします。

私は41歳の時に急なめまい、ふらつき、体の痛みなど体調不良に悩まされました。数日で治ればよかったのですが、回復まで半年ほどかかりました。

お酒もたばこもやらない私ですが、知らぬ間に仕事のストレスが溜まっていたようです。

症状が長期にわたったことで、不安がより一層まし、症状が悪化するという悪循環になっていました。

病院にも行きましたが、悲観的な考えは払拭できず、自分はもしかしたら重大な病気なのではないかと、夜も寝れずに考えたこともあります。

こういうときって、ネットで調べても、ついネガティブな言葉ばかりを拾ってしまうんですよね。

現在はだいぶ体調は回復し過ごしていますが、当時は病気による失業、そして家族が路頭に迷うなど将来の生活が心配でした。不労所得があれば、こういった不安も多少は軽減できたのではと思います。

41歳でさえこんな不安になるのなら、老後での病気は、さらに肉体的にも精神的にもきついものになるだろうと、感じました。

サラリーマンの厚生年金とその配偶者(第三者被保険者)の組み合わせの場合、65歳からの年金はの平均受給額は約24万円/月。

今後、この額は減ることはあっても増えることはないと思います。税引き後の年金手取り額が、仮に19万円/月で、支出が26万円/月だった場合、年間84万円(12か月×7万円)の赤字。

貯蓄2,000万円も大切ですが、お金が減っていくストレスを考えると、お金が入ってくる源水を構築した方が断然、安心。

アメリカの個人年金

アメリカも日本同様にソーシャルセキュリティと言われる公的年金があります。ただ、私は日系企業採用の駐在員のため、現在アメリカの公的年金には加入していません。

日本の国民年金のように、個人で支払うというパターンはなく、基本、雇用されている必要があります。

ちなみに、アメリカのソーシャルセキュリティの年金をもらうには、約10年の加入期間が必要です。日本の公的年金の支払い期間と通算できたり、日本の公的年金をもらっているとアメリカの公的年金を減額されたりするので、注意が必要です。

公的年金の強みは、一生涯支給というところだと思います。病気になっても、働けなくても毎月お金が入ってくる不労所得です。

これが、複数あれば自由な老後を形成できると思っています。そこで、見つけたのが、アメリカの個人年金でした。

たくさんの商品がありますので、プロの方のアドバイスをもとに選択する必要があります。もちろん、リスクゼロではありませんが、元本保証のものもあります。

私が選んだのは、インデックス運用型で一括支払いです。毎月積み立て型もありますが、寝かせて増やしていきたと思いました。

仮に、2010年から2020年のアメリカでの株価の景気が続けば、25年で元本の3倍程度になります。65歳の時点で一括受け取りもできますし、それ以降分割で一生涯受け取ることもできます。

私が選択するのは、もちろん後者を考えています。

この個人年金を複数購入し、日本の公的年金を合わせれば、目標である日本とアメリカの自由な行き来き(金銭面で)に近づけるという結論にたどりつきました。

もちろん、今の会社を勤め上げてしっかりと日本の公的年金、退職金を受けとる。そして、2,3本目のアメリカ個人年金を購入するために、貯蓄も
継続します。

また、日本とアメリカの両国で収入を得ていれば、将来の為替リスクにも対応できます。円高の場合は、日本の公的年金をアメリカ銀行口座に送り、アメリカでの生活期間を増やすなど調整したいと考えます。

今は現金の送金はトランスファーワイズを使えば、3-4日で可能。便利な世の中です。

アメリカは不動産が毎年必ず上がっていくので、資産として購入することも考えました。人事部にも相談しましたが、駐在員の立場として、会社がそういった条件を提示するのは難しそうでした。

また、アメリカは物価やHOAと呼ばれる管理費が高いため、リスクもある程度発生します。それを考えると、個人年金+公的年金+株式などの資産運用で引退後の支出をカバーできるのがベストかと思っています。

アメリカの個人年金を提供している企業は、Allianz、 American National 、Lincoln National、Metlife、Nationwide Life 、Pacific Life、Protective Life、Prudentialなどがあります。

運用利回りが高くても潰れてしまうと問題なので、格付けが高い会社を選ぶのがいいかと思います。

今回は、アメリカの個人年金にふれてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。