TSAプレチェックはご存知ですか?アメリカ国内線のチケットの左上あたりに、TSAのマークが印字されていれば、対象者です。下記は実際のチケットです。左上にTSA PRECHKのマークが見えます。
日本に比べると、アメリカの空港はとにかく混んでますね。国内線でも搭乗時刻は出発30-40分前。余裕をもって、空港には飛行機出発の1時間半前には到着したいところです。
ほとんどのアメリカ人は小さなスーツケースを機内に持ち込むため、搭乗に時間がかかるんですよね。カウンターで預けるとお金取られるので、理解できますが。
いろんな国の人たちが行き交う空港内、とにかく無事にフライトに乗れるようみなさん必死です。その一方で、手荷物検査場の検査員はマイペース、混んでるのは致し方ないう感じで余裕の表情。
私は出張が多く、この混雑にはいつも悩まされました。そんな時です、友人からTSAプレチェックのことを聞いたのは。
TSAプレチェックとは?
簡単に言うと、米国内の搭乗者のセキュリティチェックの迅速化、簡略化を図るためのプログラムです。アメリカの空港にて、優先レーンを利用して手荷物検査場に入場できます。
隣の混んでいる通常レーンを通らずに済むなんて夢のようです。ちなみに、米国国土安全保障省(DHS) の米国運輸保安局(TSA)が運営しているようです。
そして、手荷物検査を通過する時に、下記の条件で行うことができます。通常レーンに比べて、やることが少ないんです。
通常レーンは靴脱ぎ、上着脱ぎ、パソコン取り出し、金属類も外して、これでもかってくらい身軽になり、全身カメラへ突入します。それに比べて、TSAレーンは、下記の優遇対応!
◆靴、ベルトや薄手のジャケットの着脱も不要
◆最大3.4オンスの液体とノートパソコンの取り出しも不要
◆基本、万歳した体制での全身カメラもなく金属探知機の下を通るだけ
(ネックレスなど金属類を付けている人や検査員より指定された人は要全身カメラ)
液体については通常通り100mL以上の容器は持ち込みできません。
また、TSAプレチェックの有資格者に同伴する12歳以下の子供もその優先レーンを利用することができますよ、うれしい心遣いです。
TSAプレチェックの取得方法は?
基本、米国市民、米国籍保持者、米国永住権保持者が対象です。米国運輸保安局(TSA)が提供している、迅速化システムはトラステッドトラベラープログラムと呼ばれています。
似たようなサービスは他にもいろいろあるようです。
例えば、ここで話しているTSAプレチェックの有資格を得るのに$85、有効期間5年となります。ホームページより申請を行い、所定の登録会場に訪問し簡単な面談を実施します。
資格 | 内容 | 資格該当者 | 年間費用 |
TSAプレチェック | 国内線にて優先レーンでセキュリティ通過 | 米国市民、米国籍保持者、米国永住権保持者 | $85 |
Globan Entry | 国際線にて優先レーンから入国審査を受けることができる | 米国市民、米国籍保持者、米国永住権保持者、選定された外国籍の人 | $100 |
NEXUS | カナダからアメリカに入国する際に優先レーンを使用することができる。 | 米国市民、米国籍保持者、米国永住権保持者、カナダ市民、カナダ永住権保持者、メキシコ国民 | $50 |
SENTRI | カナダ、メキシコからアメリカに入国する際に優遇レーンを使用することができる。 | 米国市民、米国籍保持者、米国永住権保持者、外国籍の人すべて | $122.5 |
参考:米国国土安全保障省(DHS)ホームページ https://ttp.dhs.gov/
TSAプレチェック実際の体験1
私はTSAプレチェックの申請ではなく、Global Entry を申請し資格を得ました。これにはTSAチェックの資格も含まれているため、TSA同様に優先レーンでセキュリィテを通過できます。
申し込み方法ですが、所定のウェブサイト(英語)から申請を行い、最寄りの登録会場に足を運び、面接を実施。英語です。申請は面倒でしたが、全体的にはスムーズに進みました。
申請から取得まで一ヵ月くらいです。
当日の面接時にはパスポートなどの必要書類をお忘れなく。書類に不足がある場合は、再度訪問しなければなりません。事前によく確認ください。
はい、私は書類の不備があり、二度面接を行いました。
また登録会場は各州の空港にもありますよ。ご自身の都合に合わせて場所を選べます。
TSAプレチェック実際の体験2
TSA CheckやGlobal Entryの資格が得られると、自分の写真入りのカードが発行されます。カードの裏に登録者番号が記載されてます。
航空券を予約時にそのカード番号を登録することで、TSAプレチェックが航空券に印刷されます。航空会社のメンバーに入っていれば、一度登録するだけであとは自動的にTSAプレチェックのステータスが残るようになります。
アトランタやダラスなど混雑する空港では乗り遅れるリスクが高いため、ストレスレスでセキュリティチェックにのぞめます。3年前から使っていますが、とにかく重宝しています。
また空港につくまでに渋滞に巻き込まれるケースも何度か経験しましたが、TSAチェック優遇レーンを使用できたことで、過去乗り遅れたことはありません。
TSAプレチェックの感想
有資格者であれば、費用を払って取得することをお薦めします。空港にて、トラブルなく手荷物検査を通過し、フライトに間に合うというメリットは大きいです。
何かの理由で、一度空港の外にでた場合でも再度、手荷物検査場で優先レーンを使用して戻ってこれます。
さらに航空券をアプリ(チケットレス)で準備しておけば、無敵です。かなりスムーズに搭乗手続きが行えます。
グローバルエントリーでは対象空港において、入国審査時、指定のレーンでキオスク端末を利用し、グリーカードと伴に迅速に処理できます。日本からアメリカに戻る際に使えますよね。
だだし、同伴者はグローバルエントリー使えません。お子さんがいる場合は、通常のレーンに並んでの入国審査となります。これは残念ですかね。